グラトリのフロントサイド360
フロントサイド360(スリーシックスティ)とは、レギュラースタンス(左足が前)の場合、左回りに1回転(360度)するトリックです。
オープン360と呼ばれることもあります。
このトリックは、フロントサイド180ができればすぐに回せるようになります。
ヒール抜けとトゥ抜けの違い
スノーボードのフロントサイドスピンには、「ヒール抜け」と「トゥ抜け」の2種類の回し方があります。ジャンプを踏み切るときにトゥエッジ(つま先側)とヒールエッジ(かかと側)のどちらに重心が乗っているかの違いです。
この違いによって飛んだときのスタイルにも違いが出ます。ヒール抜けの場合は板を先行して回すイメージで、トゥ抜けの場合は体を投げ出すように回していきます。
難易度はどちらも同じです。詳しくは以下で解説していきます。
ヒール抜けフロントサイド360のコツと動画
下の動画は、板がほぼフラットの状態で踏み切っていますが、どちらかといえばヒール抜けのフロント360です。
このトリックは、グラトリでもキッカーでもフラットで抜けるのが理想なので、ぜひ下の動画を目標にしてみてください。
- アプローチではしっかりと腰を落とし、スピンと逆方向に両腕を少し回して先行動作のタメをつくります。
- 後ろの腕をアッパーカットするように振り上げながら、ヒールエッジでオーリーして踏み切ります。
- ジャンプしたらそのまま一気に左方向へ回っていき、両ヒザを体に引きつけます。
- これで270度くらいまで回せるので、残り90度は両足のヒザを伸ばしながら下半身をひねって着地に合わせます。このときに上半身をスピンと逆に回すと下半身を着地に合わせやすくなります。
- トゥエッジで着地することを意識してください。でないと逆エッジを食らいます。着地後は上半身を進行方向に向けてフィニッシュです。
ヒール抜けのコツは、オーリーをかけるときに後ろ足のかかとの外側に力を込めて踏み切ることです。慣れてくると板をフラットにして抜けられるようになります。
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トゥ抜けフロントサイド360のコツと動画
トゥ抜けのフロントサイド360は、トゥエッジ(つま先側のエッジ)に重心を乗せたまま踏み切ります。
下の動画がトゥ抜けフロント360です。
トゥ抜け360は、踏み切るときに後ろ足のつま先に力を入れます。そして、体を投げ出すように一気に回すのがポイントです。
それ以外はヒール抜け360とほとんど一緒です。
フロントサイド360は、ゲレンデ内のちょっとしたコブや落差などで決めるとカッコイイのでぜひマスターしましょう!